Report | 2025.12.12 up
2025年度 都医学研プロジェクトセミナー 患者主体のQOL評価法「SEIQoL-DW」を学び、活かす実習セミナー「患者の主観的評価に基づく医療 QOL 評価の新しい実践」を開催しました。
2025年 10月 26日(日)東京都医学総合研究所講堂において、2025年度 都医学研プロジェクトセミナー 患者主体のQOL評価法「SEIQoL-DW」を学び、活かす実習セミナー「患者の主観的評価に基づく医療 QOL 評価の新しい実践」を開催しました。
「SEIQoL-DW(The Schedule for the evaluating of the individual Quality of Life-direct weighting)」とは、アイルランドで開発された患者の主観的な QOL(Quality of Life:生活の質) の評価方法です。
本セミナーでは、本邦第一人者である中島孝先生(国立病院機構新潟病院)により、人は状況の変化に応じて生活の中で大切に考える事柄やその優先順位を変化させていること、それらを捉えてQOL評価を行うことが特に緩和ケアや難病ケア領域など治癒を目標とできない対象のケアに活かされるというSEIQoL-DWの基本となる考え方をまず解説して頂きました。
実践演習では実施にSEIQoL-DW用のディスクとアプリ(開発者:山本晃氏(R102))を用いてロールプレイを行いました。参加者は医療職・介護職・大学教員と幅広く、皆さんで意見を出し合いながら生活の中で大切に考える事柄の引き出し方を学ぶことができました。
本セミナーは、難病ケア領域で活躍するファシリテーターの方々に支えられ、30名という限られた定員の中で、実践的な学びを得られる貴重な機会となっており、継続性について検討していく必要性を感じております。
中島孝先生による講演の様子
| オーガナイザー | 中島 孝(国立病院機構新潟病院 名誉院長) |
| 井手口 直子(帝京平成大学 薬学部) | |
| 中山 優季(東京都医学総合研究所 難病ケア看護ユニット) |