Report | 2024.03.18 up

令和5年度在宅難病患者訪問看護師等養成研修(座学研修Ⅰ・Ⅱ)を開催しました

 東京都受託研修事業である、令和5年度在宅難病患者訪問看護師等養成研修 座学研修Ⅰを 2023年 6月 15日- 7月 31日、座学研修Ⅱを 2023年 10月 30日- 12月 15日に開催しました。この研修は、在宅難病患者等のケアを行う訪問看護師、保健師等に難病療養支援における専門的・実践的な看護知識・技術の習得及び向上を図るため、年に二回、座学研修Ⅰと座学研修Ⅱに分けて、毎年開催しています。プログラムは、専門医による疾患及び治療、行政担当者による難病施策、高度な在宅療養支援の知識・技術の実演動画も含む演習など、難病の専門的知識・技術を凝縮したものです。

今年度は、昨年同様、オンディマンド形式によるWEB研修とあわせて、4年ぶりとなる集合研修を開催することができました。

画像1 座学研修Ⅰの集合研修では、2023年6月22日午後に、東京都社会福祉保健医療研修センター(文京区)に於いて、希望者のみを対象とした「【シンポジウム&レクチャー】難病看護実践から学ぶ・深める―看護の本質―」を実施しました。
 基調講演「看護の本質―難病看護のはじまりから在宅看護の発展へ―」では、在宅医療、難病看護の領域において先駆的な活動を行ってこられた川村佐和子氏にご講演いただきました。シンポジウムでは、訪問看護師・退院調整看護師・保健師からの専門的先駆的な実践活動のご講演、当事者として必要な支援を社会的に保障するための活動を勢力的に行ってきた療養者の方にもご講演いただきました。レクチャー(展示)では、実際に在宅人工呼吸器やコミュニケーション機器の仕組みや使い方について直接学べる機会となりました。

画像2 座学研修Ⅱの集合研修では、2023年11月16日に、東京都医学総合研究所(世田谷区)に於いて、「【ハンズオン&ディスカッション】神経難病訪問看護 -知と技の統合-」を実施しました。
 ハンズオンでは、人工呼吸器に触れながら、アラームが発動する機序や原因及び対応方法について、グループワーク形式で実践的な演習を行いました。講演では、難病療養者の心のケアについて公認心理師による講演を行いました。事例検討では、難病患者のモデル事例を用いてグループワーク演習を行い、難病看護の特徴的な看護展開の視点をもって事例の展開に取り組みました。

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画像:座学研修Ⅱ 集合研修 事例検討の様子

 4年ぶりの集合研修に、受講者アンケートでは、「WEB研修だけでなく、現地開催がありよかったです。」「グループで話し合うことで、いろんな視点から考えることができました。」「普段、機器を触る機会がないのでとても参考になりました。」「分かりやすい、かつ、実践的で、とても良い研修でした。事前に学べるオンディマンドも有効でした。」等、ご意見をいただきました。