2019年 10月31日 更新
主催:公財)東京都医学総合研究所難病ケア看護プロジェクト 共催:SEIQoL ユーザー会
医療の目的は患者の QOL (Quality of Life:生活の質)の向上です。
QOL の測定法は数々ありますが、客観的な視点で一元化する方法を、緩和ケアや難病ケア領域など治癒を目標とできない領域に適用すると、時として「死」よりも低い評価値がでて、ケアの視点を失うだけでなく、医療の配分の視点で切り捨てられる危険をはらんでいます。
患者の主観的 QOL 評価法としての「SEIQoL」は、アイルランドで開発されましたが、代表的な患者の報告するアウトカム(PRO: Patient reported outcome)とされ、臨床研究に多く使われています。人は状況の変化に応じて生活の中で大切に考える事柄やその優先順位を変化させ評価を変えています。それをとらえることで、真の緩和ケアの実践を可能にします。
この「SEIQoL」を理解し、ipod を用いた最新システムで体験するセミナーを開催します。今回の会は、医療、介護のスタッフのみならず、患者さん・ご家族の参加も有意義になるものと思います。皆様のご参加をお待ちしています。
1. 現代における喪失のケアと緩和ケア、難病ケア
2. QOLとは何か:ケアを改善するためにQOLの誤解を解き、どのように理解するとよいか?
3. 特別レクチャー:緩和ケアとSEIQoL(坂下美彦)
4. 実践演習:SEIQoLにおける面接の基本とSEIQoLにおけるCueの抽出の説明 ・ ロールプレイ法によるSEIQoLのCue抽出(ステップ1) ・ ロールプレイ法によるCueのレベルの決定(ステップ2) ・ SEIQoLにおけるCueのWeightの推定(ステップ3) ・ SEIQoLのデータ入力と解析・評価
5. 総合討論