平成28年12月18日
患者主体のQOL評価法「SEIQoL-DW」を学び、活かす実習セミナー(The Schedule for the evaluating of the individual Quality of Life-direct weighting: SEIQoL-DW)
主催:国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 難治性疾患実用化研究事業、希少難治性脳・脊髄疾患の歩行障害に対する生体電位駆動型下肢装着型補助ロボット(HAL-HN01)を用いた新たな治療実用化のための多施設共同医師主導治験の実施研究班共催:立命館大学生存学研究センター・NPO法人「ある」
医療の目的は患者のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上です。
QOLの測定法は数々ありますが、客観的な視点で一元化する方法を、緩和ケアや難病ケア領域など治癒を目標とできない領域に適用すると、時として「死」よりも低い評価値がでて、ケアの視点を失うだけでなく、医療の配分の視点で切り捨てられる危険をはらんでいます。
患者の主観的QOL評価法としての「SEIQoL」は、アイルランドで開発されましたが、代表的な患者の報告するアウトカム(PRO: Patient reported outcome)とされ、臨床研究に多く使われています。人は状況の変化に応じて生活の中で大切に考える事柄やその優先順位を変化させ,評価を変えています。それをとらえることで、真の緩和ケアの実践を可能にします。(参考文献:中島孝、医療におけるQOLと緩和についての誤解を解くために、医薬ジャーナル、47:1167-1174, 2011)
この「SEIQoL」を理解し、ipodを用いた最新システムで体験するセミナーを開催します。今回の会は、医療、介護のスタッフのみならず、患者さん・ご家族の参加も有意義になるものと思います。